「アイデアを素早く形にできるNI Vision開発プラットフォーム」～NI LabVIEW2013とVision開発モジュールを用いた開発手順の紹介～

摘要

近年、画像を用いて加工部品の形状や寸法計測を行うビジョン計測システムへのニーズが高まっている。TV番組にて工場取材の映像が放映されることがあるが、ビジョン計測システムによる選別が行われている場面を必ず見かけるようになった。普及の理由は、検査員による実測および目視チェックの品質向上、スピードアップ、工数削減が実現できるためである。そのためビジョン計測を支援する工業用カメラやソフトウェアが多数登場してきている。しかしながら、ビジョン計測システムのよさを知り、装置のアイデアがあっても、その実現は容易ではない。カメラ、レンズ、照明の選定、そして画像集録·解析ソフトウェアの開発が必要であり、次々と開発の壁が立ちはだかっている。そこで本稿では画像処理システムの初心者を対象に、システム構築のアイデアを素早く形にできる最新のNIのビジョン開発プラットフォームに関して実例を交えながら紹介する。