それでもチタンジャパンゴンフフェア2006

摘要

ジャパンゴルフフェア2006を見学し，最新のゴルフクラブ事情を目のあたりにすることができ，有意義であった。 いずれのブースでも，ゴルフクラブの材料として，特に飛距離の求められるクラブでり素材としては，チタン合金を越える材料はまだ見つかっていないとの声が殆どで，高い比強度と，優れた耐食性に加え，材料として高級材料であるというイメージから,今後も主要材料として使用されていくことが，引き続き大いに期待できる。 従来に比べ，より細かい材料対応が求められており，以前はコストの面から想像もしなかった多ピースの組み合わせによるクラブ設計も活発に行われる方向にあり，そうした要望に応える材料メーカー，素材加工メーカーの対応が求められる。チタン材料以外の材料も，幅広い範囲から選ばれており，高い安全性を求めた接合方法の改善·開発も今後の重要な課題といえる。 展示会で，面食らったのは，いくつかのメーカーが「SLEルール適合」クラブと「高反発（2007年末迄SLEルール適合）」クラブの両方をそろえていることである。 我々素人は，後者を求めたくなるけれども，例え，会社のコンペといえども，プレーヤーによって使うクラブが異なることは，アンフェアであり，何がしかの統一したルール作りの必要性を感じた。 ゴルフはスキルであり，道具ではないことは重々分かっているけれども，飛びを追及したクラブを追い求めてきたメーカー，ユーザーが一緒になって考えるべきルール作りと思われる。