CFRPミラーにおける表面粗さの温度依存性

摘要

現在，反射望遠鏡は解像度のさらなる向上のための大型化が進hでいるが，従来の構造材料であるガラスやベリリウムでは重量。コストに制限があるため，軽量で高剛性、低熱膨張性を有するCFRpを用いたミラー開発が求められている．反射望遠鏡ではミラー表面粗さを観測波長の1/100RMS以下にすることが求められるが，CFRPでミラー鏡面を転写すると，ファイバープリントスルー現象と呼ばれている繊維形状に依存した凹凸が表面に生じることが報告されている．このファイバープリントスルーによる影響を除去しない限りCFRPをミラー面として適用することはできない。