2．エトノンガイト系超高強度繊維補強コンクリート［SUQCEM（サクセム）の展開］

摘要

超高強度コンクリートの実用化では，コンクリートの流動性をいかに確保するかが重要なポイントとなる。しかし近年の高性能減水剤の技術進歩により，従来では困難であった極低水結合材比のコンクリートでも優れた流動性の確保が可能となっている。その1つとして欧州で実用化され国内に導入された技術である超高強度繊維補強コンクリート（UFC）も高性能減水剤の進歩により実現できた技術と言える。日本では2004年9月に土木学会より「超高強度繊維補強コンクリートの設計·施工指針（案）」（UFC指針）が刊行されたことにより，現在でも盛hにこの種の技術開発が行われており着実に適用事例を増やしている。