金属内部のRFタグ読取引こ成功，QRコードとのハイブリッド運用も-測量用電子杭，金属ボルトで検証，広がるRFIDの可能性

摘要

筆者が土地の測量用の杭に，位置情報や関連情報を書き込hだQRコード／RFIDを装着した「電子杭」作りへの挑戦を始めたのは，2002年のことである。 「金属で覆われた中にあるRFIDを読み書きしたい！ 埂￥饯激à皮?年の歳月が流れ，「これは行ける！ 」と確信したのが2004年の春，そして同年秋にはプロトタイプの電子杭を地面に埋設してテストを始め，初冬には本番適用を開始した。 数年前まで装置産業に従事していた筆者は，金属とは切っても切れぬ関係にいた。 かつ，バーコード，2次元シンボル（ここではQRコード）も単品管理，電子看板などに欠かすことができず，こちらも切っても切れぬ縁があった。 固定情報は大量の情報が書き込めるQRコードに入れておき，合わせて可変情報が搭載可能なRFIDを活用することで，お互いの長所を生かし，弱点を打ち消す，というハイブリッド運用のアイデアが，ここから生まれた。 しかしQRコードもRFIDも，野外で長期間地中に埋め込む測量用金属杭に直接装着し，実際に使用可能な方法を見出すまでは試行錯誤の連続だった。