肺癌肺転移外科的な立場同時性多発肺癌と肺内転移，異時性第2肺癌と再発肺癌

摘要

最近の画像診断機器の進歩は小型肺腫瘤の発見を激増させ，多発肺腫瘤の遭遇機会も増加させた。 また肺癌治療成績の向上と併せて，術後第2肺癌の発見頻度も高くなってきた。 同時性原発性肺癌と肺内転移，あるいは異時性第2肺癌と再発による転移肺癌の鑑別は時に因難である。 そのうえ，これらの鑑別は治療方針決定に重要であり，その予後をも左石する。 近年の小型早期肺癌·多発肺癌の増加傾向は機能温存摘式と術後フォローの重要性を再認識させる。