高カロリー輸液用の新規黄色遮光カバーの評価

摘要

高カロリー輸液療法（TPN：TotalParenteral Nutrition）は，経口あるいは経腸栄養補給が不能または不十分な場合の栄養療法として，広く一般的に用いられている。TPNに使用される輸液製剤は，かつてはブドウ糖·電解質液にアミノ酸液などを混合して調製されていたが，1990年代の半ばにダブルバッグ製剤が開発され，煩雑な調製の手間が省け，TPNの一般化に寄与したものと考えられる。 その一方ではTPNが汎用される中でビタミンBl欠乏症による重篤な乳酸アシドーシスやウェルニッケ脳症といった問題が起こった。