ァトピー性皮膚炎患者に対するAKマイルドローションの安全性

摘要

背景：アトピー性皮膚炎患者では皮膚の乾燥に伴うバリァ機能の低下がみられるが，こ の原因として，角層細胞間脂質のセラミドゃアミノ酸などからなる天然保湿因子の減少が 挙げられる。このため，アトピー性皮膚炎の治療においては低下したバリァ機能を補うた めの保湿剤を用いたスキンケアが重要である。目的：今回ゥマ由来の天然セラミドを0.84%配合し，さらに天然オタネニンジン由来のァ ミノ酸含有エキスを配合したグリコセラミド含有化粧水であるAKマイルドロー ションのァ トピー性皮膚炎患者に対する安全性を評価した。方法：軽症から中等症の成人ァトピー性皮膚炎患者20例を対象として，原則として1日 2回，洗顔または石験で洗浄後の清潔な皮膚に外用を行った。顔面'頸部（前?後）およ ぴ手背'前腕（右?左）を評価部位とし，使用開始日および2週間後と4週間後に乾燥' 落屑?紅斑に関して評価を行った。結果：20例中1例で4週間後の受診時に外用した部位を含む全身の落屑と紅斑の増悪が みられ，他の1例で外用した部位のほてり感がみられたが，残りの18例では有害事象なく 安全に使用できた。結論：AKマイルドローションは軽症から中等症のァトピー性皮膚炎患者に対して比較的 安全に使用できる可能性が示唆された。