小児のアレルギー性結膜炎に対する0.1%ォロパタジン塩酸塩点眼液の臨床評価

摘要

目的：小児のアレルギー性結膜炎に対する0.1%ォロパタジン塩酸塩点眼液の有効性および安全性を前向きオープン試験にて検討する。方法：アレルギー性結膜炎と診断された小児患者（7歳K上，16歳未満）を対象に， 0.1%ォロノ、'タジン塩酸塩点眼液を1回1-2滴，1日4回4週間単独投与し，投与後1週 目と4週目に自覚症状，他覚所見を観察してスコア化し，有効性と安全性を評価した。結果：2010年2月-2011年6月の間にアレルギー性結膜炎（季節性?通年性）と餘断さ れた小児患者42例が対象となった。男性21例，女性21例，平均年齢10.4+-2.3歳，病型は季 節性ァレルギー性結膜炎が24例，通年性ァレルギー性結膜炎が18例であつた。全ての小児 患者において投与後1週目で，自覚症状の中でも特に眼そう痒感のスコアが低下し，他覚 所見でも特に眼瞼結膜充血，眼瞼結膜乳頭のスコアが低下し，点眼を継続した4週間にわ たり，自覚症状,他覚所見共に低いスコアを維持した。点眼時使用感では「しみない」と 回答した症例が39例（92.9%), 「少ししみるが点眼には問題ない程度」と回答した症例が3 例（7.1%)であり，副作用は認められなかった。結論：O.1%ォロパタジン塩酸塩点眼液は小児ァレルギ一性結膜炎患者において，安全に 使用できる点眼液であった。