炎症性腸疾患（IBD)におけるメサラジン療法の位置づけと医療連携を含めたIBD診療の将来展望

摘要

炎症性腸疾患（IBD)の患者数は年々増加し，今日では一般医家においても日常診療で 遭遇することが稀ではない疾患となった。5-ァミノサリチル酸（メサラジン：ペンタサ 綻-ペンタサ注腸）は重症例を除く IBDに対する基準薬として世界的に沉用されており， 同剤を効果的に使用することが寛解導入および維持においてボイントとなる。本座談会で は，患者数増加に伴いその診療にあたる医療機関の範囲拡大を想定し，メサラジン4g/日 による寛解導入のェビデンス.実地臨床における寛解導入療法と寛解維持療法のあり方， 併用薬を含めた留意点についてのデイスカツションが行われた。