2型糖尿病におけるBasal/Bolus療法の基礎インスリン使用実態-CoDiC~Rデータ解析

摘要

DCCT, UKPDS, Kumamoto Study　などからACCORD, ADVANCE, VADTなどにいたるまで,数多くの大規模臨床試験によって強化療法の意義およびその間題点が明らかになってきた.一方で,実際の臨床現場においてどのような強化療法が行われ,どのような治療実態が得られているかを追及した研究は数少ない.また, 2007年12月にデテミルが発売されたことによって,基礎インスリンとして使用可能な製剤は,中間型インスリン(以下,中間型)と持効型溶解インスリンアナログ(以下,持効型)のグラルギン,デテミルの3剤になった.これらと追加インスリンの組み合わせによって,いわゆるBasal/Bolus療法は,より多様な投与パターンが可能となってきている.