A Retrospective Analysis for 2000 Japanese patients with activating EGFR mutations―Real world evidence―（REAL2000）

摘要

【目的】現在EGFR遺伝子変異陽性患者に対する初回標準療法としてEGFR-TKIが肺癌診療ガイドラインで推奨されている．EGFR-TKI治療の近年の報告では全生存期間は延長傾向にあるものの，その実態および理由は明らかにされていない．そこで我々は，EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌患者の治療に関する有用な情報を得るために，以下の方法でデータを収集し，EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌患者の患者背景および治療実態と予後（全生存期間）を明らかにすることとした．【方法】本研究は国内多施設共同による後向き観察研究であり，2008年1月～2012年12月までに初回治療が開始されたEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌症例約2000例を対象に，診療録から患者背景，治療歴（初回治療～最終治療までの全治療歴），生存状況等を収集し，主要目的として全生存期間を算出する．また副次目的として患者背景別，治療シーケンス別の全生存期間を算出し，全生存期間延長に寄与している因子や治療シークエンスについて探索する．さらに本研究では，ゲフィチニブの効果についても検討する 本学会では約2000症例分のデータを集計した結果を示す予定である．