MRI用経口消化管造影剤MM-Q01の後期第II相臨床試験 健康な日本人男性を対象とした至適用量の検討

摘要

MM-Q01は塩化マンガン四水和物を主成分とす るMRI用経口消化管造影剤である。ラットの薬効 薬理試験において，本剤の投与により消化管内がT_1 強調画像で高信号領域として画像化され，T2強調 画像で低信号領域に画像化されることが確認された。MRI装置の進歩によりMR膵胆道造影（MRCP ： Magnetic Resonance cholangiopancreatography) が急速に普及したが，MRCPでの検査の際，胃液等 の消化管内用液のために胃，十二指腸が高信号領域 として画像化され，同様に高信号領域として画像化 される胆道，膵管と重なり診断の妨げになる場合が ある。そこで，MM-Q01のT2強調画像における陰性造影効果をMRCPへ応用することを考えた。