月経痛に対する.枳実芍薬散加甘草末?当帰末(散剤)有効例の検討

摘要

諸言:枳実芍薬散(以下K散と略す)の出典は、『金匱要略』婦人産後病脈証治第二十一篇に「産後腹痛、煩満不得臥、枳実芍薬散主之」と記載されている。我々は既に本誌に、月経痛に対するK散(散剤)及び压散加甘草末の有用性を検討し発表した。近年、多くの患者が月経痛時に下腹部を中心に、冷えを自覚することを参考に、さらに当帰末を加えたところ効果の増強を経験した。今回月経痛に対するK散加甘草末?当帰末有効例をまとめて報告する。