Daclatasvir/Asunaprevir併用療法におけるゥィルス学的治療効果と PCR-Invader法による薬剤耐性変異測定値との関連性

摘要

高い抗ウィルス効果と忍容性を合わせ持ったインタ一フエロン（IFN)フリ一治療であるNS5A阻害 剤DaclatasvirとNS3,/4Aプロテアーゼ阻害剤Asunapre-vir併用（DCV/ASV)療法が一般臨床の場でも使用可 能になつた.DCV/ASV療法の効果は年齢,性別，IL28B genotype,治療開始時HCV-RNA量，肝組織所見（肝 硬変の有無）等の影響は受けないとされているが，C型肝炎ゥィルスゲノムの薬剤耐性変異，特にNS3 領域D168変異，NS5A領域L31及びY93変異の存在 が抗ウィルス効果に影響することが分かつている.