JSH2009改訂における論点の整理 疫学,高齢者,家庭血圧,臓器障害(CKD以外)を伴う高血圧など

摘要

血圧管理の向上のためには,わが国における高血圧の躍病状況を把握することが,介入の方向性を考えるうえで重要であるJSH2009では, 2000年の第5次循環器疾患基礎調査および平成18年の国民健康·栄養調査より, 140/90mmHg以上を高血圧とした場合,わが国における有病者数は約4,000万人と推定された。生活習慣指導や降圧治療により各年齢層における血圧の平均は現在でも低下傾向にあるが,高齢化の進展による加齢の影響の結果,わが国の高血圧有病者数は今後も増加することが懸念される。