一般演題口演人工感覚器

摘要

3題の一般演題を口頭で発表いただいた。 G-028：大阪大学大学院医学系研究科より，脈絡膜上一経網膜刺激（STS）方式を用いた人工視覚の急性臨床試験に関する報告がなされた。人工視覚は電極埋植位置に応じて網膜上/下刺激型，視神経刺激型，大脳皮質刺激型等に分類され，それぞれの方式について内外で精力的に開発が進められている。 阪大グループは電極埋植位置を脈絡膜上とする独自のアプローチで研究を進めており，これまで動物実験等でその安全性と有効性を評価してきた。今回，その評価結果に基づいて施行された急性臨床試験の方法および結果について報告が行われた。網膜色素変性症の患者2名に対して脈絡膜側から直径0．2mmの白金電極にて通電したところ，特定の刺激条件で空間的に限局したphosphene（光覚）が知覚された。