心不全における慢性炎症制御—肥満?糖尿病に伴う二次性心筋症と慢性炎症—

摘要

高血圧，肥満，糖尿病などの生活習慣病は，数十年単位で心筋にストレスをかけて長寿社会の中ではこのようなストレスでも十分に心不全状態に陥る。肥満，糖尿病患者は世界中で急激に増加している。心不全患者の高齢化が進み，肥満，糖尿病と密接に関係した，拡張障害が前景にたった左室駆出率が保たれた心不全(Heart Failure with preserved Ejection Fraction: HFpEF)が増加してきている。