受信方向の前後判別や指向性の切替を実装したマルチホップ通信システム

摘要

本研究では，信号の受信方向取得や指向性切り替えのために，2本の指向性アンテナを前後に装着したマルチホップ通信システムを構築した．本システムの構築にはソフトウェア無線プラットフォームの一つであるGNU Radio／USRP（Universal Software Radio Peripheral）を用い，2本のアンテナを活用するためのモジュールをGNU Radioに新たに組み込hだ．さらに，特定実験試験局を取得して5110MHzと5015MHzの周波数で屋外実験が可能になった．構築したシステムに端末間の方向を活用したルーチングであるDORP（Direction Oriented Routing Protocol）を実装し，大学構内でマルチホップ通信実験を行った．技術展示では前後方向を判別するデモを紹介し，屋外で実験した様子をビデオで放映する．