建築鉄骨溶接ロボット型式認証試験における溶接部の強度,靭性についての報告

摘要

㈱日本ロボット工業会では，建築鉄骨におけるロボット溶接部の品質確保のため，建築鉄骨溶接ロボット機種ごとの溶接基本性能を評価する「建築鉄骨溶接ロボット型式認証制度」を2000年12月に発足させ，これまでに（2003年5月現在），4回（第1回：2001年2月～3月，第2回：2001年10月～12月，第3回：2002年3月～5月，第4回：2002 年10月～12月）の型式認証試験を実施（5社のロボットメーカが受験）し，46型式の新規認証を行った。 （この他に，実績審査で20認証）この新規認証試験には，計72組の試験材が供せられ，ロボット溶接部の性能評価試験としては，これまでにない量のデータ蓄積となった。 本報告は第1回一第3回の型式認証試験における試験データのうち，強度，靭性について入熱，パス間温度の観点からまとめたもので，このうち，引張試験および衝撃試験のための試験材50粗から得られたデータについての要約である。