通信用アクティブフェーズドアレイ送信機の一括歪み補償の原理検証

摘要

サブアレイ型のアクティブフェーズドアレイ（APA）送信機の一括歪み補償方式の構成を提案する．フィードバック（FB）経路に移送器を新たに配置し，この移送器の位相設定を送信経路の移送器の逆位相にすることにより，APA送信機内で閉じた構成で歪み補償が可能となる．本報告では，提案するAPA送信機の新しい一括歪み補償方式の動作原理について述べる．1×8リニアアレーアンテナを用いて原理検証を行い，ビームフォーミング時にFBした信号がOTA（Over the Air）環境化で受信した信号と一致することを確認した．また，サブアレイ型16×16 APA送受信機を用いてばらつきを含む多素子の構成において原理確認実験を行い，効果を確認した．