超塑性加工用シリコン酸カルシウム型を用いて加圧されたチタン板上のアパタイト形成

摘要

超塑性加工用SiO_2－CaO型材を用いてプレスされたチタン板について，擬似体液浸漬による水酸アパタイト析出試験を行った結果以下りような結論を得た．本型材はSiO_2（quartz），SiO_2（cristobalite）及びα－CaSiO_3を含hだ多孔質の混合体であった．未処理チタン板には圧延処理したものに特有の凹凸がみられるがR_a＝0．5 mu m以下であった．NaOH処理したチタン板には表面に反応相がみられた．本型材により加圧したチタン仮の表面には10 μ m以下の型材粒子の転写がみられた．木型材により加圧されたチタソ板表面上の転写物にはかレシウム，リソ及び酸素が含まれていた．また，本塑材による加工では，チタン板表面に型との反応相は生成されなかった．浸漬試験での析出物はすべて結晶性の低い水酸アパタイトであった．チタンに本型材での加圧処理を行うと，NaOH処理するのと同様に，材料表面への水酸アパタイトの生成能が向上した．