生長の家“森の中のオフィス”の電気設備

摘要

持続可能な地球環境を維持するために，温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーを活用したゼロエネルギービル（以降ZEB）の導入が急務となり，経済産業省から示された省エネルギー化のロードマップにより2020年までに新築公共建築物でZEBを達成する目標が掲げられ，各分野で様々な活動が行われている。建築主である生長の家は，宗教法人として日本初2001年にISO14000の認証を取得。教団を挙げた炭素ゼロ／環境負荷低減をスローガンに積極極な活動を実践，現在も同様に継続されている。2003年に“森の中のオフィス”構想を発表し，「現代人が現代の生活を営みながら自然環境と調和した生活をおくる」モデル社会を実現するオフィスを構築すべく，2013年7月に基本設計者より実施設計以降を受継ぎ清水建設が具現化した“森の中のオフィズ’が竣工し，運用後1年目でZEB以上のポジティブエネルギービル（以降PEB）を達成。今回導入した最新技術について紹介する。