北京オリンピック公園における照明制御について

摘要

北京オリンピック公園は，故宮の北側に位置し，東西1.4km，南北2.4kmに及ぶ広大な敷地にあり制御対象の照明器具（街路灯）は約18000灯。2008年8月に開催されたこのオリンピックは，当時中国にとって最大の国家イベントであり信頼性が確保された高品質なシステムが要求されていた。また，北京オリンピックのコンセプトには「先端技術導入」「省エネ」「人文科学発展」の三つが掲げられており，先端技術であるIPv6対応の日本でも実績のある照明制御システムを母体としたエリアマネジメントシステムが採用された。