新エンジン紹介－HONDA SC46E型VTX用エンジン

摘要

本田技研工業（株）が2001年2月に発売したVTXは，新開発のSC46E型水冷4サイクルV型2気筒エンジンが搭載された，弊社のカスタムラインナップの最上級機種である。 HONDAの大型カスタムモデルには，従来V型2気筒を搭載したVT1100シリーズ，水平対抗6気筒を採用したGL1500Cなどをラインナップに持っていたが，近年，欧米のユーザからさらなる快適性向上と動力性能の向上が求められていた。そのため大排気量化が必要となってきた。またV塑2気筒エンジンには独特の不等爆発間隔による駆動感覚があり，クルーズ時の感覚性能が重視されるカスタムモデルのユーザに好まれてきた。 SC46Eエンジンは，量産2気筒エンジンとして最大排気量の1794cm{sup}3で，低回転域から大トルクを発生し，クラストップの動力性能で大排気量車ならではの余裕のあるクルージング性能を獲得してユーザの要望に応えている。更に近年の地球環境問題への対応として，電子制御燃料噴射システムとビルトインタイプの二次空気導入およびイリジウムプラグを採用することで高出力と環境性能を高次元で両立させている。