平成18年度ディーゼルクリーン·キャンペーン実施結果

摘要

大都市地域等における自動車に起因する大気汚染問題は，依然として厳しい状況にあり，尼崎，名古屋南部および東京大気汚染公害訴訟の判決や東京都など大都市地域の自治体における独自のディーゼル車対策の検討を契機として，ディーゼル黒煙にかかわる国民の問題意識が高まっており，使用過程車を含むディーゼル車の排出ガス対策の一層の推進が強く求められている。 このような中にあって，重油を軽油に混和した不正軽油を自動車用燃料として使用することにより，黒煙をはじめとした排出ガス中に含まれる有害物質が増加することが懸念されており，不正軽油の使用防止が求められている。 また，自動車の地球温暖化対策を推進するためには，自動車単体の燃費性能を向上させることに加え，駐停車時のアイドリングストップ，急発進や急加速の防止，交通の状況に応じた安全な低速走行といった，いわゆるエコドライブを普及していくことが不可欠となってきた。