電力負荷平準化機器：吸収冷温水機の高効率化と空調システムの省エネ技術－高効率吸収冷温水機「MGシリーズ」の開発

摘要

今回開発した高効率吸収冷温水機MGシリーズは熱源機の高効率化、搬送動力の低減、夏期の電力負荷平準化、CO{sub}2、NO{sub}xの低減及び小型軽量化等の効用により、環境負荷低減とエネルギー消費量削減に大いに貢献できるものと考えている。 しかしながら京都議定書での温室効果ガス削減目標（2010年において1990年比6％の排出量削減）達成のためには、さらなる省エネルギー技術開発が必要である。 今後の吸収冷温水機を利用した空調システムの課題としては、部分負荷特性改善によるランニングコスト低減、メンテコスト含めた低LCCの実現、熱源を多岐に選択できるシステムとして、排熱、排ガス、温水、バイオマスを利用した高効率システムの開発が挙げられる。これらの課題に対して今後も技術開発を継続し、我が国が施策として取り組まねばならないエネルギー問題及び地球環境問題に対して貢献していきたいと考えている。