ガスエンジンマイクロコージェネ排熱温水の排熱投入型吸収冷温水機への有効利用システムについて：ジェネライト＋ジェネリンクシステム

摘要

ガスコージェネレーションシステムは、総合エネルギー効率が高く、省エネルギー性や経済性に優れたシステムとして年々普及が進hでいる。 大阪ガスは、平成10年10月に業界で初めて9.8kWガスエンジンマイクロコージェネレーションシステム（以下、マイクロコージェネ）を発売して以来、幅広いお客さまの省エネニーズにお応えするため、5～25kWまでラインアップの充実を図ってきた。その結果、マイクロコージェネは福祉施設、病院、飲食店、温浴施設、店舗、工場、ホテル等さまざまな業種に導入され、全国で2,700台以上、大阪ガス管内でも1,500台以上が設置されている。 しかし、従来のマイクロコージェネの排熱は、回収温水温度(65～75°C)が低く、主に給湯用途に限られていたため、その用途拡大が望まれていた。 そこで今回、回収温水温度を83°Cまでアップさせることで、20kWクラスのマイクロコージェネで初めて、排熱を冷房用途へ利用することに成功した。マイクロコージェネの排熱の用途拡大により、今まで電気負荷に比べ給湯負荷の少なかった事務所ビル、商業施設などへの普及拡大や、給湯負荷にあわせて発電容量を決定していた病院、ホテルなどへの設置容量の拡大を促進できる。