航空権転用型ガスタービンの潤滑油清浄システム

摘要

時間帯によって変動する需要家の熱需要、電力需要に対応して、余剰蒸気を出力アップ用にガスタービンに噴射利用することで省エネルギー·省コストに寄与する熱電可変型ガスタービンコージェネレーションが日本市場に普及して8年以上が経過した。 その中でも特に、過度応答等に優れた航空機転用型ガスタービンがその中心を位置づけている。 航空機用ガスタービンでは急速起動の要求を満たすため、転がり軸受を使用するのが一般的であり、軸受は高温にさらされるため、潤滑油として合成油を使用している。 また、合成油は吸水性を有しているため、空気中の水分やガスターゼンに供給する蒸気などによって加水分解反応が起こり易く、酸化変質物（スラッジ）の抑制管理が重要である。