一般社団法人日本非破壊検査協会平成27年度秋季学術講演大会「日本製鋼所と瑞泉鍛刀所－堀井家165年の作刀技法」

摘要

この度の世界遺産登録では明治政府による高炉導入の先駆けとなった反射炉などが含まれています。これ以前はたたら製鉄による鉄生産が中心でした。たたらで出来た玉鋼が日本刀の原料です。特殊鋼で製品を作っている日本製鋼所で何故日本刀かと素朴に疑問を持たれるかと思います。世界でも日本製鋼所だけが持つ企業内鍛刀所がどのような経緯で出来たのか、日本製鋼所と日本刀の関わり、その刀造りを任された堀井家との関わり、その堀井家の歴史では特に初代胤吉の生涯は正に刀一筋、その堀井家が伝承して来た作刀技法を日本製鋼所瑞泉鍛刀所として末永く守り続けていきたいと思っています。