FT-IR装置を用いた外壁タイルの分光放射特性評価

摘要

放射率は，対象物の材質·色·表面状態·測定角度といった様々な条件により変化する．そこで，それぞれの条件において分光放射特性を評価し，反射の影響を低減する手法に繋げようと考えた．本研究では，数種類の外壁タイルについて，PT-IR装置を用いて分光放射率を測定し，その特性評価を行った．結果，タイルは中間波長域（5～8μm）において分光放射率が高くなり，この領域が外壁タイルの診断に有効になる可能性を示した．また，角度特性の評価においては，測定角度60°を超えると分光放射率が低下する事が実験的に確認できた．