異なる時定数を持つ興奮性／抑制性集団からなるactive rotator結合系における振動·同期·カオス

摘要

異なる時定数を持つ興奮性／抑制性集団からなるactive rotatorの結合系を非線形Fokker-Planck方程式を用いて解析する．平衡点近傍での固有値解析などから，ノイズ強度と結合強度に関する分岐図を描き，振動やカオスが素子間同期を伴って現れることを明らかにした．さらに，生理学実験でしばしば報告される「auto-correlogramでは見られないがfield-potentialでは観察される弱い同期振動」も見いだされた．