極低降伏点鋼を用いたせh断型ダンパーの履歴モデル

摘要

これまで行ってきた解析により得られた知見を次に示す。 （1）漸増戟荷実験値に対して面積を等価としたMenegotto & Pinto型モデル及び若林モデルをダンパー部分のモデル化に適用した4屑鉄骨骨組の地震応答解析結果により，最大応答及び損傷の低減効果を確認し, 2章に示した履歴型ダンパーの設計法が妥当であることが検証された。 （2）最大層間変形角分布及び累積塑性変形倍率の分布において, Menegotto & Pinto型モデル及び若林モデルの両者の差による解析結果の違いはほとhどない。 （3）25，50，75kineレベルの複数の地震動全てにおいて，与えた性能規定型の設計クライテリアに対し，ダンパーを設置することによる骨組の損傷低減効果が確認された。 （4）ここでの比較では，累積塑性変形倍率による損傷評価を行う際には，_Eηを用いた方が安全側となる。