独立成分分析を用いた自己回帰モデルの未知入力同定法

摘要

近年，統計的独立性に着日した信号分離手法として独立成分分析が注目されており，音声信号処理をはじめ生体信号解析，画像処理，通信などさまざまな分野で応用されている。独立成分分析は，信号源が互いに独立であり，それらが線形に混合されるという促定のもとで，混合された信号を分離してもとの信号を復元する手法である．つまり観測信号のみから源信号を復元するという問題を扱うことになる．