第22回インターガルバ国際会議論文集（その4）--（6）溶融亜鉛めっきに工程におけるシリコン含有鋼へのめっき被膜の成長

摘要

本論文は，溶解現象を考慮することにより，反応性に富む鋼上への溶融亜鉛めっき被膜の生成メカニズムについて提案する。反応性の増加（Sandelinおよび高シリコン含有量の範囲）に対応したシリコン含有量の異なる銅上で得られためっき被膜の成長速度，ミクロ組織，および，化学的ならびに相の組成に関する試験結果を解析した。450°C（723K）での技術的調査，および，液体金属（静的状態）による固体表面の溶解時間の長短の極端な条件での縮尺モデルを用いた実験をおこなった。0.03wt％以上のシリコン含有量は，めっき被膜生成速度の放射線状から直線への変化，ξ相の成長，および，形態の変化の主たる説明要因であることが判明した。溶融亜鉛めっき反応中，次第に増加する溶解速度も観察される。（相は，反応性に富む拡散のみならず，鉄で過飽和となった亜鉛溶体からの2次結晶化の結果として，めっき被膜組織中に現れる。