第21回インターガルバ国際会議論文集（その3）/（4）溶融亜鉛めっき層中の合金添加元素の分布

摘要

この研究から，ここで用いた機器分析法は必ずしも満足のいくものではなかった，その理由は形成されるめっき層の機械的性質に大きく影響を受けるものであったためである。 機械的膜除去を効果的なものにするにはその膜が平滑, 密着性が良好で脆性的でないことが必要である。 スペクトル分析では平滑な表面であることと15μm以下の厚みであることが必要であった。 皮膜の溶解分析は他の方法と幾分違った結果となり問題があった。 実際に合金元素ではその電気化学的ポテンシャルのため溶解後鋼材表面に析出することがある。 その結果アルミ以外は鋼材素地近辺に合金元素の濃縮がみられた。