IoT等先端技術を活用した「ごみ焼却施設遠隔監視システム」ヘの期待

摘要

ごみ焼却施設について、国内1，162施設、183，511トン／日（平成26年皮）の処理能力を誇る我が 国は、世界に冠たる焼却大国である。その施設 数は世界の約7割超を占める（2009年、OECD 調べ）と言われており、他国との比較においても圧倒的な建設·稼働実績を誇る。複雑な大規模プラントの長期運転管理が前提となるインフラ産業の場合、その実績の積み重ねが木目細かなメンテナンスノウハウの向上に直結するため、行政機関やプラントメーカー、廃棄物処理業者を含む関係者が積み上げてきた実績は、他国の追随を許さないレベルにある（第1図）。