国際安全規格に基づく機械安全の考え方とIndustry4．0時代の対応

摘要

近年、日本の全産業における労働災害は死亡災害、死傷災害ともに長期的には減少傾向にあり、特に2015（平成27）年には統計を取り始めて以来、初めて死亡者数が1，000人を下回り972人であった。また近年、リスクアセスメントの実施率については、年々増加傾向にあり、2016（平成28）年には61．6％の普及率となったが、従来見逃されていた重篤な労働災害の発生につながる危険源や危険状態に対するリスク低減方策への適用や労働安全衛生マネジメントシステムとの連携が進hだことも、労働災害が減少傾向にあることの要因の一つと考えられる。