FAアプリケーションパッケージ“iQ Monozukuri工程リモート監視”

摘要

今日の製造業界での市場の傾向は，生産性向上のための設備の高効率化を推進する動きや，Industry 4.0に代表されるIoT（Internet of Things）を駆使した次世代産業の構築·確立を目指す動きが活発であり，設備のIoT化が求められている。設備をIoT化するに当たり，まずは設備から情報を収集する“設備の見える化”が必要である。しかしながら，既存の設備には様々なメーカーの機器が搭載されており，一括で情報を収集·管理することが困難であったり，マイコンボードや産業用パソコンによる情報収集が可能な場合であっても，ハードウェアの信頼性やソフトウェアの開発コストの面で問題が生じたりと，IoT化に踏み出しにくいのが現状である。これらの現状を踏まえ，三菱電機の生産現場向けグラフィックオペレーションターミナル“GOT2000”と，パソコンをGOT2000のように使えるソフトウェア“GT Soft-GOT2000”を連携させ，専門的な知識がなくても簡単にシステム構築が可能で，複数設備の情報収集，見える化，管理を可能にするFAアプリケーションパッケージ“iQ Monozukuri工程リモート監視”を開発した。