第1特集世界的な統一規格に向かう食品安全早分かりFSSC22000重要ポイント認証機関の視点で解説

摘要

国内では、昨年後半を契機にグローバル市場に 影響力をもつ大手ブランド企業から食品安全に対 する要求が高まり、世界的に評価の高い食品安全 マネジメントシステムの規格を取得しようとする 製造業者の動きが活発になってきた。食品安全の考え方はI960年代の米国における 食品安全管理プログラム（HACCP)の開発を皮 切りに80年代に同じく米国で提唱されたサプラィ チェーンマネジメント（SCM)手法を使つて今日 では広く普及してきた。SCMとは物流システムを 企業の内部に限定することなく、複数の企業間で 統合的なシステムとして構築し経営の効率と成果 を高めるためのマネジメント手法である。SCM は在庫や仕掛品の見える化を通じて適正在庫管理 および生産.供給のリードタイムの短縮などを図 りな力5ら、結果として4又益力の向上、キャッシュ フローの增大をもたらすことを目的としている。 前述のHACCPによる食品安全管理を軸にして、 このSCM手法を食品流通工程全てに適用させた のがISO22000である。FSSC22000はISO22000 を核として構成されており2010年の規格発行以 来世界的に評価が高まってきている。そこで今回 はそのFSSC22000に焦点を当ててみたい。