茶の加工と包装，貯蔵〔7〕茶の二次加工，容器入り茶の製造

摘要

日本人にとって茶は苦から身近な飲み物で，「日常茶飯」という言葉があるぐらい多く口にす　 しる嗜好品である。 このような茶がどのようにして日本に伝えられ，発展してきたかはあまり知られていないようである。 そこでまず，茶について少し触れてみたい。 茶はツバキ科に属する常緑樹であり，学名を Camellia sinensis （L．）O．Kuntzeと言う。 発祥地は中国雲南地方が有力とされ，僧侶が盛hに茶を奨励し，皇帝や貴族もまた愛飲していたとされている。 さて中国に始まった茶の歴史は，長い期間を経て次第に全世界に広まり，アジア，スリランカ，インドやアフリカ大陸などでは生産基地として国の産業発展につながっていった。