移動ベンチを利用した高密植漉鱒システムの紺発と着水分供給方法の主夫

摘要

イチゴは最も人気のある果実の一つであり、販売単価も比較的安定している。 一般的な土耕では腰をかがめた姿勢で長時間にわたって管理や収穫の作業が必要であるが、高設栽培の開発と普及によって改善が図られつつある。現在主流となっている促成栽培では「休眠」、「花芽分化」、「着果負担」などを考慮しながら気温や香水分の供給を調節して草勢管理を行う必要があり、生産者や圃場による収量の違いが大きく、10a当たりの果実収量は3～6t程度である。 労働、知識、コスト集約的で先進的なイメージのある日本のイチゴ栽培であるが、ベルギーやオランダでは、日本とは異なる栽培体系でイチゴが生産されており、日本よりも収量が多く（10～12t／10a）、労働時間も少ない。 これらの国々では秋に花芽分化した苗を冷蔵庫にマイナス1°Cで保管して（長期株冷蔵）、翌春から秋にかけて2～3回程度植え替えることによって、施設栽培では10t以上の収量を上げているという（Heman，1998）。 これらの事例にコスト、収量ともに匹敵するようなイチゴ栽培システムをつくりたいというのが筆者らの目標である。