施設園芸での地中熟ヒ—トポンプシステム利用

摘要

近年の燃油価格の高騰や地球温暖化に対 し、ハウス暖房での更なる省エネの推進が喫 緊の課題となっている。理想的には、ゼロェ ネルギー、オートノマス、地産地消といった 省エネ形態が望まれ、再生可能エネルギー、 自然エネルギ一活用が注目されるようになつ てきている。しかし、これらのエネルギーは 化石燃料に比べて、薄くしかも時間的場所的 に偏在することが多く、ハウス暖房にとって 使い勝手が良いとは言いがたい。この薄くて 変動制約のある供給サイドとハウスでの熱需 要サイドをいかにバランスを取りながらエネ ルギ一利用していくかがキーボイントとなる。最近は、比較的低温の熱源を利用してハウ スの暖房、冷房、除湿が行える点から、ヒー トポンプを導入する事例が多くなっている。ヒートポンプの熱源としては、空気、地下水 などがある力5'、現在ハウスの冷暖房に使用さ れているヒートポンプの熱源のほとhどは空 気（外気）である。空気はどこにでもあるの で、その導入のしゃすさは大きなメリットで ある。普及台数の多い空気熱源式ヒートボン プは低気温向けなど機種も豊富である。しか し、外気温が低い地域では、空気との熱交 換を行う室外機に着霜が生じると利用効率が 低下するといつた点が懸念される。