川田獣医科医院の家畜診療日記: 夏にも肺炎はあるのか

摘要

牛の病気で最も多いのは消化器病です。2番目に多 い病気が呼吸器疾患になります。冬に肺炎対策で苦労して、やっと春になり夏になつ て肺炎との戦いは終息したように感じますが、夏には 肺炎はないのでしようカゝ。確かに初秋や冬と比較する と、夏は肺炎の発生は少なくなります。しかし、ウイ ルスや細菌感染は目に見えないところで起きています ので夏でも十分注意が必要です。子牛の健康状態を観察しているときに、夏では呼吸 の早い牛を見つけても、まず熱射病を疑いますので肺 炎を見逃してしまうことがあります。