凍結精液技術を用いた種豚の造成、維持の実証報告

摘要

大分県農林水産研究指導センター畜産研究部では，L (ランドレース）.W (大ヨーク シヤー）.D (デュロック）の種豚の造成と生 産者への供給を行っている。Lについては， 系統造成豚「おおいたエル07」として平成19 年に認定を受け，まもなく 7年経過する。W およびDは開放群育種にてそれぞれ，産肉能 力を改良形質とし平成18年度，増体と肉質を 改良形質とし，平成19年度に完成させた。当 研究部では，これら脉群の長期維持と安定供 給を目的に，種膝完成と同時期にブタ凍結精 液技術を開発してきた（Okazaki et al.， Theriogenology, 2009)。本技術を用いて平成 19年より様々の種豚の遺伝資源を保存し， 0. 5mLストローで，現在までに約5万本スト ックしている。本調査研究では，本県におけ るこれらの資源ライブラリーを系統造成豚あ るいは種豚の造成、維持に利用してきた上で の有効性にっレ、て報告するものである。