Identification and standard length estimation of largemouth bass Micropterus salmoides and bluegill Lepomis macrochirus from Lake Biwa based on dentary [Japanese]

摘要

琵琶湖でほ1980年代以降，北米原産の外来魚でサンフィッシュ科に属するオオクチバスMicropterus salmoidesとブルーギルLepomis macrochirusが急激に増加し，在来種への食害が懸念されている。一方，オオクチバスとブルーギルが大型の魚食性水鳥であるカワウPhalacrocorax carboの吐出物中に多く見出されることから，カワウの重要な餌生物にもなっていると考えられる。 本研究では，カワウの胃内容物中に見られる歯骨dentaryを利用してオオクチバスとブルーギルを識別し，さらに歯骨の大きさから体長を推定できるようにすることを目的に，両種の歯骨を観察した。