東日本大震災災害復興支援検討委員会 (特別委員会）の活動方向と日本水産学会の 将来構想

摘要

2011年度から日本水産学会は公益社団法人に移行し た。2006年から2008年にかけて理事会主催で開催さ れた学会の将来構想に関する一連のシンポジウム（水産 学と日本水産学会の未来，Part I-III)をはじめ，移行 準備の過程で，公益法人として学会がどうあるべきか， 何をすればよいのかについて様々な議論が行われてきた。一方，公益社団法人への移行直後の2011年3月11 日に発生した東日本大震災は，東北地方の水産業に壊滅 的な被害を及ぼし，沿岸から沖合にわたる海洋生態系や 水産生物にも極めて大きな影響を与えた。また，東京電 力福島第一原子力発電所の事故にともない大量の放射性 物質が海洋中に放出されたことは，福島県はもとよりわ が国の水産業にとつて深刻な影響を及ぼしている。