シンポジゥ厶記録水産資源の有効利用とゼロェミッション II-1.農産系（テンサイシックジュース、 チーズ木工一混合原料からの バイオエタノール生産）

摘要

チーズ製造の副産物であるホェ一は原料の約90%も 発生する液体であり，エタノール原料となるラクトース ゼ含hでレ、る。通常の酵母^accharomyces cerevisiaeま ラクト一スを発酵できないため，ニュージーランドや米 国などにおける商業的生産ではラクトース発酵性の酵母Kluyveromyces marxianus力、使用されてレ、る。チ—ズホ エー中のラクトース量は約5% (w/v)と低く，このま まの状態で発酵させるとエタノール濃度は2.5% (w/v) と生産効率が悪い。そのため濃縮や乾燥により培地の糖 濃度を高めているが，いずれの方法も化石エネルギーを 消費する。もっとも簡単な方法は，糖濃度の高いテンサ ィシックジュースや糖蜜などをチーズホエーで希釈した 混合原料を使用する方法である。ところが，グルコース やスクロースの存在下ではラクト一ス代謝系酵素の発現 抑制，いわゆるカタボラィトリプレッションが起こり，ラクトースを代謝しなくなる。本研究では，K marxia-からカタボラィトリプレッション解除株を取得し， その変異株によるテンサイシックジュース（濃縮汁）と チーズホェ一の混合原料からのバイォエタノールの生産 みた。