奄美大島における伝統的な高倉と民家の温熱環境調査

摘要

伝統的民家には自然環境と調和しながら継承されてきた熱環境デザィン手法を再評価して，これか らの持続可能な社会を構築する手がかりとして捉える一面がある。一方，伝統的民家がもたらす特有の景 観は地域ブランドとして価値付けされ観光資源などとして捉える一面もある。これら伝統的民家の持つ異 なる側面に対して，熱環境デザィン手法を温熱感という観点で評価を行うことにより，地域特有の景観に 熟環境体験という新たな価値付け（サーマル'ブランディング）を創出することが期待できる。そこで本 研究は奄美大島の伝統的な高倉と民家の温熱環境調査を行い温熱環境指標による評価を行った。