生産現場での効果的な牛受精卵移植

摘要

筆者は昭和54年に北海道大学獣医学部を卒業 後、ブラジルのサンパゥ口州立大学獣医学部に留-学し、 帰国して北海道大学獣医学部の金川先生の 下で受精卵移植の研修を受け、再びブラジルに 渡って牛受精卵移植に携わった。昭和62年に帰 国し、d*)中部飼料の牛受精卵移植の現場で活動し た後、昭和64年に洧)ジャパンェンブリオテック を設立して現在に至っている。以下、現在の活動について紹介する。当時のブラジルでは、外科的受精卵移植がまだ まだ盛hで、経験豊富な獣医師が見事な熟練の技 をいとも簡単にこなしていた。賺部切開によって 腹腔内からつまみだした子宮角の先端部の子宮内 腔に向けて穿孔し、子宮内腔に受精卵を注入（写 真1)後、腹膜と筋層をまとめて縫っていき、皮膚を縫合して終わる。